ファミリーキャンプの持ち物 気づきにくいもの10選

今回は、私が家族でキャンプに10回、20回と行くうちに「これはあった方がいいな」と思い始め、今では必ず持って行っているもの、だけど始めのうちはなかなか気づきにくいだろうな、という持ち物を紹介します。10個のうち8個は子供絡みの理由があって持つようになったものです。持って行くこと自体は、10個とも、子供がいないキャンプでも当てはまります。

一方、誰もが必ず用意することになるであろう、定番の持ち物は別の記事にまとめました。両方を合わせて、持ち物リストを作る参考にしていただけたら幸いです。

それでは順に見て行きましょう。

気付きにくい持ち物

レジャーシート

・設置/撤収時に一時的に荷物を置く
・テントの前室に敷いて荷物を置く
のに使います。

車から先に降ろすけど設営は後になるもの、逆に、先に撤収するけど車には後で積みたいものがあるので、一時的に荷物を置く場所として、レジャーシートを使います。急に雨が降り出して荷物を移動するときにも使います。足りないと困るし作業効率が落ちるので、多めですがいつも3枚持参しています。

2ルームタイプのテントの前室では、雨が降っていると入り口近くは荷物が濡れてしまいますし、大雨のときはシートだけだと荷物が湿ってしまいます。荷物置き用と割り切って、安めのコットを用意するのもいいです。

フェイスタオル

・バスタオルの代わり(厚手で吸水力が高いもの)
・水遊び、足湯に入ったときのタオル
・汗拭き
・汚れた足を拭く
・テント撤収時に露や汚れを拭く
・クーラーボックスやチェアなどの露や芝を拭く

使い道は様々です。かさ張らないですし、足りなくなると困るので、清潔なものと、使い古したものを雑巾代わりに、どちらも多めに持って行かれるといいと思います。バスタオルはかさ張って乾かすのも大変なので、キャンプ時は使わなくなりました。フェイスタオルでサイズが揃っていると、収納もし易いです。

大き過ぎないクーラーボックス

ほぼすべての皆さんが購入するものだと思いますが、大きいサイズ×1個より、小さいサイズ×2個の方がいいです。
・お肉、魚介類など食材用
・飲み物用
と使い分けるためです。

食材のクーラーボックスは、ドライアイスや氷を入れ、なるべく開けないようにして冷たい状態をキープしたいのですが、飲み物も一緒だと子供はどうしても頻繁に開けてしまいます。またちゃんと閉めてくれないこともよくあります。食材用を別にしておけば、子供が触ることが無くなります。

トランクの広さを確認
60ℓと30ℓのクーラーボックスの比較

我が家では初めに60ℓのものを買いましたが、もう持って行かなくなりました。用途で分けたいという理由に加え、保冷力が高い分、断熱材の厚みがあり、容量に比して外形寸法がやたらに大きいです。車に積むときの自由度が下がります。今では30ℓのものとソフトタイプのものを使っています。小さいものは保冷力が落ちますが、食材は「毎日買い出しに行く」と割り切っています。海に行く日なら、いずれにしてもその帰り道でしか買い出しができません。

ヘッドライト

夜トイレに行くとき、洗い物をするとき、ちょっと荷物を触りたいとき… 活躍の場は多いです。懐中電灯や取り外しができるタイプのLEDランタンでもいいですが、両手が自由に使えるというメリットがあります。トイレの中では置き場所がないときが多きですし、子供が落としてしまう心配もありません。もちろん両方あってもいいです。

玄関マット

子供がテントに入るとき、靴を脱ぎそこなって一歩踏み入れてしまい、泥を持ち込むことがよくあります。雨の日は特に汚れやすいです。子供にもよるのでしょうが、うちでは何度言っても直りませんでした。そこでインナーテントの入り口にマットを敷き、マットの手前で靴を脱いでもらうようにしてからは、泥の持ち込みは無くなりました。

「マット 芝」で検索すると色々なタイプのものが出て来ます。素材はお好みでいいですが、写真のサイズだと持ち運びも楽なので、コインシャワーで着替えるときの足場にするなど、何にでも使いまわしができて便利です。

持ち物-靴の泥落とし
持ち物-テント入り口のマット

クロックスまたは長靴

キャンプ場では、朝は必ずと言っていいほど朝露が下ります。曇り、快晴、天気に関わらずです。直射日光が当たる場所でも、朝露が乾くのは10時頃と、結構時間がかかります。それまでの間に歩き回ると、芝や草のサイトだと特に、スニーカーと靴下がべちゃべちゃに濡れてしまいます。子供は濡れたスニーカーを履くのを嫌がりますし、晴れていないと次の日になっても濡れたまま、ということも多いです。靴下を朝のうちに一足ダメにしてしまうのも痛いです。

そこでクロックスなどを与えておけば、万事解決です。朝露の水分と土で足の裏が汚れますが、靴下とスニーカーは温存できます。小さいお子さん、足の裏が汚れるのを嫌がる子、言うことを聞いて長靴を履いてくれる子であれば、長靴でもいいです。

インフレーターマット

寝袋の下に敷きます。厚さ2cm程度のマットでは眠りが浅く、身体も痛くなり、40歳を過ぎたあたりからキャンプ場での睡眠の質が気になり始めます。子供は寝心地について何も言いませんが、マットの違いを知ったらきっと欲しがると思います。エアベッドを2つ買ったことがありますが、沈み込みが大き過ぎますし、2つとも、経年劣化で空気が一時間ほどですぐ抜けてしまうようになりました。

耳栓

・テントを叩く雨の音
・近くのテントでのイビキ
・夜の話し声、音楽
・夜/早朝の鍋などのカチャカチャ音
様々な音でなかなか寝付けないときがあります。うるさいほどの雨音はたまにしかありませんが、それ以外はどれも80%くらいでしょうか、かなりの確率で遭遇しますし、一度気になりだすとなかなか辛いものばかりです。

どのキャンプ場でも、21時以降は静かにしましょう、音楽は昼でもかけてはいけません、とルールを周知していますが、まず期待できません。今まで行った40のキャンプ場の中で、守られていたのは南伊豆夕日ヶ丘キャンプ場だけ、スタッフに話しをしたら注意しに行ってくれたのは鹿嶺高原キャンプ場だけです。

持っていれば安心、使わないこともできるので、用意しておくのをお勧めします。

洗濯物干しセット

・テントポール 約160cm×2
・テントロープ 3m×5
・鍛造ペグ 約30cm×4
を使って、写真のように設置します。少しの風でも干したものが飛ばされるので、洗濯バサミも必要です。

物干しロープだけあっても、キャンプ場ではロープを張れる場所がまずありません。テントのロープでは斜めなので、洗濯物が広がらず、よく乾きません。

持ち物-洗濯物干し
持ち物-洗濯物干し

・バスタオル、フェースタオル、Tシャツ、靴下
・水着、ラッシュガード、ウェットスーツ、シュノーケリングベスト
・寝袋
など、子連れなら特に、洗濯できるならしてしまいたい、干せるものなら干したい、というものがどんどん出て来るので、なかなか重要になって来ます。我が家ではサイトの広さに余裕がある限り、必ず設置しています。

ポールは120cmだと寝袋が干せません。190cmだとパパしか届きません。ロープは、他への流用も考えると4mや5mでもOKです。ペグは細いものだと、バスタオル程度の重さで抜けてしまいます。大は小を兼ねるで他への流用も考えて、我が家では28cmの鍛造ペグで揃えています。ウェットスーツ・寝袋を掛けても平気です。20cmのペグでは抜けることがあるし、タープには使いまわすことができません。サイトの硬さによっては頭まで打ち込めず、子供が足を引っ掛けて転ぶことがあるので、その点は注意してください。

ハンディ掃除機

テントの撤収時に、下記用途で使います。
・インナーテント内のゴミを取る
・テント内に入った虫を吸い取る

インナーテントは、清潔に過ごしたつもりでも、芝や細かいゴミなどが思わぬ量たまります。集めてティッシュで取っていると時間がかかるので、掃除機を使っています。

また、テントを畳む前に開口部を開けて乾かしていると、虫が数十匹程度はすぐに入って来てしまいます。一匹ずつ捕まえて外に出すのは時間がかかり過ぎます。かと言って、そのまま畳むのも、次にテントを使うのは下手をすると一年後なので、あまり気持ちのいいものではありません。ということで、掃除機で吸い取っています。

持って行かなくなったもの

我が家でキャンプに一切持って行かなくなったものも紹介しておきます。荷物を減らしたいのと、子供が大きくなって来たからという理由も大きいと思いますので、参考程度にしてください。

・キャリーワゴン
便利なのですが、折り畳んでも車輪部分が大きいです。駐車場まで距離があるキャンプ場でも持って行かなくなりました。小さいお子さんは楽しいと思います。

・キャリーカート
運びにくいです。荷崩れしたり、揺れて暴れたり… 買ったのは完全に失敗でした。

・60ℓのクーラーボックス
小型のものに買い替えました。

・バスタオル
かさ張るのと、乾かすのが大変なので、フェイスタオルだけ使っています。

・レインコート
ビニール傘のみ持参しています。

・蚊取り線香
アウトドア用の強力なものを使っていた時期もありましたが、厚手のビニールでくるんで積む必要があるなど面倒になってしまいました。虫よけだけで済ませています。

・殺虫剤
テント内ではあまり使いたくないし、使う場面が少なく、持って行かなくなりました。

・ウォッチタイプの虫除け
子供が部品を無くしますし、薬剤・電池の交換が煩雑です。

・常備薬
バンドエイドだけ持参しています。

車のサイズとの兼ね合い

ここで、初めから買い揃えない方がいいものも整理しておきます。そこそこのサイズがあり、無くても大きな支障とはならないものです。

・タープ
・大き目のクーラーボックス
・キャリーワゴン
・コット
・インフレーターマット

車種によって積める荷物の量にはかなりの差がありますので、荷室にあまり余裕がない場合には、何度かキャンプに行ってみて、
・自分はどんなスタイルのキャンプをしたいのか
・絶対に外せないものを積んだら、あとどのくらいのものを積めるのか
といったことが分かって来てから、購入を考え始めるといいと思います。

私の場合は、少し前からコットが欲しいと思っているのですが、持ち物リストから何かを外さないと、もう積むのは厳しそうです。