青の洞窟で体験ダイビング! 初めてでも大満足の充実ツアー!
今回は、沖縄の「青の洞窟」で体験ダイビングをして来ましたので紹介します(2021年12月訪問)。「青の洞窟」とは、沖縄本島中部の真栄田岬にある洞窟で、奥から入り口の方を見ると、太陽光の働きで、海が美しい青色に染まるのを見ることができます。
沖縄ダイビングショップなごみ
青の洞窟は人気のダイビングスポットなので、ダイビングツアーを催行している会社はいっぱいあります。ざっと数えただけでも、少なくとも30社。その中で、今回は「沖縄ダイビングショップなごみ」さんの「青の洞窟!専属ガイドで体験ダイビング!」ツアーに参加して来ました。選んだ基準は、ショップとツアーの紹介文を読んで感じた印象と、口コミの件数、内容です。
私は人生で初めてのダイビング、加えて高校生、小学生の子供と一緒でしたが、最高の体験になりました。ダイビングしている時間の一時間は、初心者には充分な長さでしたし、洞窟で見た神秘的な青い海、そして20~30cmクラスの魚に囲まれるなど、大満足のツアーでした。
所在地 | 〒904-0413 沖縄県国頭郡恩納村字冨着573-1 |
TEL | 080-3909-07533 |
予約方法 | インターネット |
営業時間 | 9:00~18:00 年中無休 |
費用
ツアー一覧のページでは費用は9,350円から、とありますが、日によって4,980円、5,980円、6,980円のときもあります。詳しくはツアーコースごとの詳細情報内で予約カレンダーを見てください。私が参加した日は5,980円でした。10歳~54歳まで参加できますが、子供料金はありません。
こちらで用意しなければならないのは、ウェットスーツの下に着る水着等(下着も可)のみで、あとはすべて費用に含まれています。私はバスタオルも持参しましたが、無料でレンタルすることもできます。
GoPro10での撮影については、写真20枚と動画1本がツアー料金に含まれています。3,000円(税込み)のオプションで、ツアー中動画をたくさん撮ってもらえます。写真は動画からキャプチャしてください、というスタイルです。私のときは、22本の動画で合計10分ほどになりました。およそ一時間のツアーですから、なかなかの割合で撮影してくださったと思います。
この記事中の、ダイビング中の写真・動画はすべてガイドさんが撮影したものです。GoProはやっぱり画質がいいですね。あいにくの曇り模様だったにも関わらず、海はきれいな青い色をしています。青の洞窟は、雨の日でも青く見えるそうですが、天気がよかったらどれほど素晴らしい色になるのでしょう。夏の天候がいい日に是非もう一度チャレンジしてみたいです。
ツアーの流れ
参加したツアーの大まかな流れは下記の通りです。
集合 ⇒ 講習 ⇒ 着替え ⇒ ボートでポイントに移動 ⇒ ダイビング(約1時間) ⇒ 帰港 ⇒ 着替え ⇒ 写真・動画データ転送
前兼久漁港の集合場所は、下の写真の場所です。テントが2つ並んでおり、器材が置いてある軽自動車が2台並んでいます。写真の左端に写っているガソリンスタンドのようなコンクリートの建物も目印になります。
ところで、すぐ隣りが海ぶどうの養殖場なのですが、コロナ前は自由に建物に入って見学できたそうです。2021年12月時点では、残念ながら見学することはできませんでした。
まず初めに健康チェックなどの書類に記入をし、
- 酸素ボンベでの呼吸の仕方
- マスクからの水の抜き方
- 耳抜きのやり方
- ハンドサイン
などについてレクチャーを受けたら、ウェットスーツに着替えて出発です。写真のボート(海人Ⅴ)に4グループ11人が乗り合いで、ガイドさんやスタッフ含めて総勢16人でダイビングポイントに向かいました。ポイントまでの移動は3kmで所要10分ほどです。日によっては波があってそこそこ揺れるそうなので、苦手な方は船酔い対策をしておいた方がよさそうです。
ポイントに着いてから、ボート上でボンベを装着します。装着はほぼガイドさん任せなので心配いりません。その代わり、ボンベを付けたらすぐにボートから降りて水に入ります。「えっ?もう?」という感じで心の準備をする余裕もなかったです。ただここでもガイドさんが緊張をほぐしてくれたり、個々人の様子を見ながら進めるペースを考えてくれるので、大丈夫です。
12月でしたが、ウェットスーツを着ているので、体感の水温は、夏の海水浴でちょっと寒めのとき、をイメージしてください。水に入った最初だけ冷たく感じ、暫くで慣れます。それでも帰りのボートでは、子供や他の女性客はガタガタ大きく震えていましたから、多少の寒さは覚悟が要りそうです。私は体重75kgですが、「寒いなぁ」とは思ったものの、震えるほどではありませんでした。
アクティビティ後のシャワーはありません。温水の水道から下の写真のバケツにお湯を流し込みつつ、柄杓でお湯を被って頭、身体をざっと流します。シャワーでなくても充分です。ウェットスーツの中にお湯を注げば、体温が一気に回復します。
すぐそばの試着室ほどの広さのところ(個室)で着替えをし、GoProの写真・動画データをスマホに転送してもらって、ツアー終了です。
体験ダイビング
ボートは浅瀬に入れないので、水深5mほどのところでダイビングはスタートしますが、少し泳ぐとすぐに浅いところに着きます。下の動画はガイドさんが撮ってくれた一本目の動画です。まだ頭が水面に出ていますね。ダイビングでは急に水深を変えることはできないので、ゆっくりゆっくり深さを増して行きます。動画終盤では、まだ浅瀬に居ることが分かります。
メンバーによっては、ガイドさん判断で、この浅瀬で暫く練習するときもあるのかもしれません。私たちの場合は、ノンストップで青の洞窟の奥まで進みました。子供もシュノーケリングを何度か経験していて、水深10mほどのところに行ったこともあったので、意外と落ち着いていたのだと思います。
洞窟の入り口は幅5mほどと狭く、太陽光はその付近にしか差していません。洞窟内は、奥に向かってひょうたんのような形で少し広くなっています。奥に進むほどに、だんだんと暗くなって行きます。GoProは照明を点けないといけないくらいの暗さですが、肉眼であれば、洞窟の壁も、魚の群れも充分見える程度の明るさはありました。
次の動画は、青の洞窟の奥で折り返し、入り口側に向き直ってからの様子です。奥を向いているときは暗いですが、入り口方向を見ると、太陽光の関係で、美しい青色に見えます。「青の洞窟」と言われる所以です。動画では入り口がかなり遠く見えますが、この時点で20mほどしかありません。動画だと、肉眼の三分の一ほどに小さく、また3倍ほど遠く見えます。
洞窟の入り口近くまで戻って来たところで、魚の群れが幾つかカメラに入って来ました。洞窟の中では、ずっとこのような群れが幾つも見えていました。動画では魚が小さく見えますが、20~25cmほどもある大きな魚です。蚊柱のような縦の群れが幾つもあり、ゆったりと漂っていて、そこそこの大きさの魚なので、「おおおぉぉー」と心の声が出ました。
子供が鼻をつまんでいますね。これは耳抜きをしています。飛行機に乗って耳がツーンとなったときと同じです。ツアー中、深いところまで潜ったり、少し浅いところに戻ったりを繰り返すので、ずっと耳抜きをし続けることになります。恐らく100回くらいやりました。
さて、動画から写真を切り取ってみました。静止画でも美しいです…
洞窟を出たら、途中、ガイドさんにパンくずをもらって、魚に餌付けをします。魚は餌付けに慣れているようで、エサを取り出す前からものすごい数の魚が集まりました。魚に囲まれて人が見えなくなるほどです。子供はすぐにエサを全部取られてしまったようで、私だけ右手をモミモミしています。これでパンくずをちょっとずつ魚に与えています。
ヒメアイゴ、ロクセンスズメダイ、ハゲブダイなどが見えますね。
ネット予約時には、実は動画撮影オプションは付けなかったのですが、最終的にはお願いして大正解でした。いい思い出となる動画をいっぱい残すことができました。安くもないですが、決して値が張る、というほどでもないので、3,000円のオプションも大いに検討の価値あり、と思います。
事前に調べたときは、「体験ダイビングでは水深2mほどまで」と書かれているところがありましたが、今回は最大で水深6mのところまで行きました。ツアー内容がそうなのかもしれませんし、メンバーの様子を見ながら、可能な限り深いところまで行ってくれるのかもしれません。
「2mまでかー、浅いんだな。まぁライセンスが無いんだし、そんなもんだよな」と思って臨んだのですが、思いのほか深いところまで連れて行っていただけました。自分が水深2mほどのところに要るとき、6mに要る人を見ると、ずっと深い、遠いところに要るように見えました。そんなこともあったので、自分もそこまで行けたと思うと、大満足の体験となりました。
新型コロナウィルスの影響
沖縄県の新型コロナウィルス感染症の新規感染者数は、2021年12月20日までは一桁が続いていたのに、2022年1月7日に1,000人越えと急増していますが、2022年1月15日時点で、ダイビングショップなごみの体験ダイビングツアーは中止にはなっていません。公式サイトのトップページに「新型コロナウイルス感染症拡大予防ガイドライン」があるに止まっています。
当日でもネット予約ができるツアーなので、予約カレンダーを見れば、ツアー催行状況は確認できると思われます。実際私も、前日の夜に予約しました。
とは言え、最近の感染者数は気になりますね… またダイビングに行きたいと思っているので、一日も早い終息を願っています。
軽石の影響
2021年8月の小笠原諸島の海底火山(福徳岡ノ場)の噴火による軽石漂着の影響で、漁船が漁に出られなくなるなどの被害が大きく報じられました。当日ガイドさんに聞いた話しでは、軽石で海面が覆われて海中が暗くなってしまうために、青の洞窟でのツアーができなくなる日はあるそうです(2021年12月時点)。ただそうなっても、他のポイントでダイビングするそうなので、船が出られなくなるほどの日はほとんど無いのかもしれません。
私自身も、せっかく沖縄に行くのに、海関係のアクティビティが何もできないのでは、と心配していましたが、無事、青の洞窟でダイビングすることができました。船の行く手を遮るほどの軽石は無く、たまに小さな塊を見る程度だったので、ダイビングツアーに軽石の影響が出る日の方が少ないと思われます。
しかし、砂浜の被害は深刻でした。写真は沖縄本島の中央部にあるブセナ海中公園の海岸ですが、砂浜に黒く見えるのはすべて軽石です。ここの海岸では、海上には軽石は見られませんでしたが、沖に軽石が見えるところもありました。どこの海岸でも、砂浜、海上は似たような状況でした。