鬼怒川のラフティング3社を徹底比較 NAOC/eラフティング/鬼怒川ラフティングセンター

2021年12月31日

今回は、栃木県日光市の鬼怒川でラフティングが楽しめる3つのツアーを細かく調べて比較した結果を紹介します。しかし結局のところ、ほとんど差が無いことが分かりました。とは言え細かい違いはあるので、何を優先するかで「どこのラフティングツアーにするか」が決まってくるかもしれません。選ぶときの参考になれば幸いです。

鬼怒川のラフティングツアーの比較

鬼怒川には、表1の通りラフティングの事業者が3社だけあります。気になるポイントについて比較して整理しました。公式サイトで分からなかったことは、各社に問い合わせて確認しました。またNAOCさんのみ、その後ツアーに参加して来たので、当日分かった内容も含んでいます。

料金はどこも同じです。レンタル品で少し金額に差が出ますが、借りるのが必須ではありません。条件に合うものを自分で持って行けば大丈夫です。

料金以外にも大きな差はなく、一長一短という感じでした。
・好きなだけ写真を撮りたいならeラフティングでカメラをレンタル
・8歳未満の子供が居るならNAOCまたは鬼怒川ラフティングセンター
・すぐにドライヤーで髪を乾かしたいならeラフティング
・湯處すず風に入りたいなら鬼怒川ラフティングセンター
といった程度の差なので、ご自身が何を優先するかで検討してください。

ガイドさんが楽しい人かも気になりますが、さすがにそれぞれのツアーで何人ものガイドさんに会うわけにもいかず、かなり調べたのですが、結局のところよく分かりませんでした。どこのガイドさんがいい、悪いということは無く、それよりも個人差の方が大きい気がしています。

鬼怒川ラフティング NAOCeラフティング
(エドガード・
  ラフティング)
日光那須アウトドアサービス
鬼怒川ラフティングセンター
税込み料金
 大人(保険料)
 小学生(保険料)
\7,800(\500)
\6,500(\500)
\7,800(\500)
\6,500(\500)
\7,800(\500)
\6,500(\500)
レンタル品リバーシューズ \300
電話か公式HP予約で無料
シューズ \500
ソックス \300
無料サービスの記載なし
シューズ \500
事前決済で無料
コースの長さ4.3km4.3km4.3km
カメラ・スマホ持ち込み
防水カメラレンタル \3,000
×
ガイドさんによる
写真撮影サービス
AirDropで転送
電話か公式HP予約で無料
なしCD-ROM \1,000
事前決済で無料
アクティビティ川で泳ぐ
クリフジャンプ
滝に打たれる
バランスゲームなど
岩からジャンプ
滝に突っ込む
浮島で石投げ水切りなど
川流れ 飛び込み 滝打たれ
バランスゲーム
ボート同士でレースなど
日帰り温泉の
無料サービス
鬼怒川公園岩風呂 \700
上滝乃湯 \500
鬼怒川仁王尊プラザ \700
いずれかが
電話か公式HP予約で無料
不明湯處すず風 \900
事前決済で無料
参加条件小学生~8歳~ ※1小学生~
ロッカー ※1×
ドライヤー ※1××
表1:鬼怒川のラフティングツアーの比較

※1:遊び予約サイト「アソビュー!」に記載の情報を参照しました。
※鬼怒川公園岩風呂は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、2001年9月30日まで休館していましたが、10月1日より通常営業に戻りました。

上の表に従って、幾つかのポイントについてより詳しく見て行きます。

レンタル品

NAOCでは、普通の靴下にスニーカー、素足にスニーカー、どちらでもOKでした。踵を固定できて、自分で「濡れていい」というものなら、大丈夫なようです。私はマリンシューズを持参しましたが、これもOKでした。

eラフティングに関して、遊び予約サイト「アソビュー!」の口コミに「任意とはいえ無いと厳しい靴とソックス」、「普通の靴下で良いのかと思っていたらウェットスーツ素材のソックスが必要だった」、「ウェットソックス、シューズのレンタルが必要」とありますが、すべてキャニオニングを利用した方のものです。ラフティングではレンタル必須ではありません。

それから、NAOCさんが「完全に乾かしたウエットスーツ」と強調しているので、「ということは他の2社は違うのか?」と邪推してしまいました。問い合わせたところ、他の2社も同じで「完全に乾かしたウエットスーツ」を提供している、とのことでした。

コースの長さ

3社ともラフティングするコースの長さは同じです。スタート・ゴール地点も同じです。

NAOCのコースの長さは4.3kmでした。現地でスタート/ゴール地点を確認し、地理院地図で測りました。ガイドさんからも「4km」との案内がありました。他の2社も、問い合わせたところ、スタート・ゴール地点は同じでした。NAOCと鬼怒川ラフティングセンターの公式サイトに6kmとの記載がありますが、誤りです。

カメラ・スマホ持ち込み

eラフティングさんでは、持ち込みできないとの口コミがありましたが、問い合わせたところ「持ち込み可能」とのことでした。

カメラを持って行くと、ツアー中にどのくらい水を被るのかが気になると思いますが、ほとんど被りませんでした。小学校一年生でも参加できるツアーであることからも分かるように、それほど流れは激しくありません。ボートに乗っている間は、生活防水やスマホの防水ケースがあれば充分対応できそうです。クリフジャンプなど、何度か完全に水に浸かる場面があるので、その間はボートに括り付けておくか、ガイドさんに預けるといいでしょう。

ただ、水量によっては被る水の量が増えるかもしれません。また、壊したり川に落としてしまう方が非常に多いそうです。充分に注意して撮影しましょう。それであれば、少し費用はかかりますが、eラフティングでカメラをレンタルした方がいいように感じます。

ツアーに申し込む前の下調べの段階で、カメラを持ち込めないのは「サービスが悪いな」と思っていましたが、カメラを川に落としたりで過去に何度もトラブルになったのかもしれませんね。そう考えると納得です。

ガイドさんによる写真撮影サービス

eラフティングさんのみ実施していません。公式サイトでは分からなかったので、これも問い合わせて確認しました。でもちょっとお願いして、レンタルしたカメラで何枚か撮っていただく、くらいのことには対応していただけるそうです。

NAOCさんでは、2艇のボート12人に対して、撮っていただいた写真は20枚でした。また、クリフジャンプのときの動画は全員分撮っていただきました。結構いっぱい撮っていただいたと思いますが、でも、例えば急流を下っているときの写真はありませんでした。ボートをコントロールし、全員に目を配ることの方が大事な仕事なので、当たり前ですね。鬼怒川ラフティングセンターでも似たような状況だと思います。 自分のカメラだと壊したり無くしたりが怖いというのもありますし、自分の好きなときに好きなだけ写真を撮りたいなら、eラフティングさんが一番ですね。

アクティビティ

川を下る以外のアクティビティの質・量に差があったらショックなので、これについても調べましたが、ほとんど同じのようです。鬼怒川ラフティングセンターでは、ボートを裏返して滑り台にしている写真がありますが、今はほとんどやっていないそうです。セッティングに時間がかかるので、他のアクティビティを複数やったほうが楽しんでいただける、との判断だそうです。

それからこれは3社ともに言えることですが、毎回すべてのアクティビティをやるわけではなく、メンバーの人数、構成、コンディションによって何をやるかはツアー中に決めるそうです。人数が少なかったりすると、アクティビティの充実が期待できるかもしれません。

以上が私が調べて分かった内容です。何を重視するのか、じっくり比較して検討してください。

私の選択

私は、自分のカメラをツアーに持って行ける、ということが決め手でNAOCさんに決めました。計画段階では、eラフティングはカメラ持ち込みNGだと思っていたためです。また、何となくガイドさんのノリが一番良い気がする、というのもありました(かなりの数の口コミを読んだ主観です)。Googleのクチコミに、バスの送迎について心配になるようなものが1つだけありましたが、ある特定のガイドさんについてのことでしたし、会社が返信コメントを付けて対応していたようだったので、問題ないだろうと判断しました。実際、私に付いてくれたガイドさんは逆にマジメなくらいで、一生懸命盛り上げようとしてくれていて、好青年という印象でした。

カメラについては、自前のものは防水ではないスマホだったので、扱いに気を遣ってほとんど写真が撮れませんでした。eラフティングで防水のデジカメのレンタルがあることを事前に知っていれば、eラフティングにしていたのに、と思います。