鬼怒川ラフティング NAOC

2021年6月19日

今回は、栃木県日光市の鬼怒川ラフティング NAOCを紹介します(2021年6月上旬訪問)。

家族4人でラフティングに行くと結構な金額になるのでなかなか実現できずにいましたが、今回思い切ってチャレンジしてよかったです。急流ポイントが幾つもあって適度なスリルが味わえるのと、川下り以外の体験も用意されており、何より子供達(高1、小6)が喜んでくれたのがよかったです。金額にも納得のいい思い出になりました。

鬼怒川ラフティング NAOCの基本情報

所在地NAOC鬼怒川温泉ベース
栃木県日光市鬼怒川温泉滝871-2
シーズン4月~11月
水量が多いのは5~6月
料金(税込み)大人 \7,800 + 保険料 \500
小学生 \6,500 + 保険料 \500
予約方法電話 0288-70-1181,インターネット
鬼怒川ラフティング NAOCの基本情報

NAOCの集合場所「NAOC鬼怒川温泉ベース」とコースの概要は、下のGoogleマップで確認してください。右上の□アイコンで「拡大地図を表示」すると詳しく見ることができます。

下のGoogleストリートビューは、NAOC鬼怒川温泉ベースの入り口です。奥の道路は袋小路になっているので、必ずベースの左側からアクセスすることになります。

コースの長さ4.3km
参加条件小学生~
レンタル品リバーシューズ \300
電話か公式HP予約で無料
カメラ・スマホ持ち込み
ガイドさんによる
写真撮影サービス
あり(AirDropで転送)
電話か公式HP予約で無料
アクティビティ川で泳ぐ、クリフジャンプ、
滝に打たれる、バランスゲームなど
日帰り温泉の
無料サービス
・鬼怒川公園岩風呂(\700)
・上滝乃湯(\500)
・鬼怒川仁王尊プラザ(\700)
いずれかが、電話か公式HP予約で無料
その他ロッカーなし ※1、ドライヤーなし ※1
鬼怒川ラフティング NAOCの詳細情報

※1:遊び予約サイト「アソビュー!」に記載の情報です。

コースの長さは、公式サイトのトップページには6kmとありますが、4.3kmです。ツアー当日に現地でスタート/ゴール地点を確認し、地理院地図で計測したので間違いありません。またスタート/ゴール地点とも、見たところ、日々変わるような様子の場所ではありませんでした。ガイドさんからも「コースは4km」との案内がありました。

ツアー中に履く靴は、「踵を固定できるもので、濡れてもいいもの」を持って行けば、レンタル不要です。
・マリンシューズ
・スニーカーに普通の靴下
・素足にスニーカー
どれも、ガイドさんにOKを貰えました。

カメラを持って行くと、ツアー中にどのくらい水を被るのかが気になると思いますが、ほとんど被りませんでした。小学校一年生でも参加できるツアーであることからも分かるように、それほど流れは激しくありません。ボートに乗っている間は、生活防水やスマホの防水ケースがあれば充分対応できそうです。クリフジャンプなど、何度か完全に水に浸かる場面があるので、その間はボートに括り付けておくか、ガイドさんに預けるといいでしょう。

ただ、水量によっては被る水の量が増えるかもしれません。また、壊したり川に落としてしまう方が非常に多いそうです。充分に注意して撮影しましょう。不安な方は、自分のカメラは持参せず、ガイドさんが撮ってくれる写真に任せるのも一案です。私のときは、2艇で12人の1ツアーに対して、ガイドさんが撮ってくれた写真は20枚でした(クリフジャンプの動画は別)。

NAOCのラフティング中のアクティビティ

ツアー中は川を下るだけでなく、幾つかのアクティビティを楽しめます。確認できたものだけ紹介します(他にもあるようです)。ただし、必ずすべてのアクティビティをやるわけではなく、コンディション、メンバーの人数、構成などによって変わります。ガイドさんにお任せしましょう。私が訪れたときは、滝に打たれるのとバランスゲームはやりませんでした。

川で流される

ツアー中盤でパドリングにも慣れて来たあたりで、流れが穏やかなところでボートから降り、プカプカ浮いてしばし川の流れに身を任せます。水はかなり冷たかったです。6月上旬で気温は20℃くらいの曇りでした。厚手のウェットスーツを着ているので、水から上がって暫くで体温は回復します。ライフジャケットまで付けているので、かなり浮力は大きいです。泳げない方でも大丈夫です。

鬼怒川ラフティング NAOC
川で流される

クリフジャンプ

川岸の岩の上から川にジャンプします。ガイドさんからは「ちょうど2階の高さです」と案内がありましたが、どう見てももうちょっと高かったです。後で動画の着水までの時間から計算したら、4.5mありました。このツアーのハイライト、一番盛り上がります。

私は100m、200mあっても、高いところから下を覗くのは平気なのですが、このジャンプは結構怖かったです。一度躊躇うともっと飛べなくなりそうだったので、ガイドさんの一回目のカウントダウンに合わせて、ちょっと無理して気合いで飛びました。苦手な方はパスできます。岩の上まで行ってみてから引き返すこともできます。

動画はうちの長男です。思わず声が出てしまう感じ、よく分かります。私も子供以上に声を出してしまいました。

滝に打たれる

コース終盤で川に流れ込んでいる滝があり、ボートで突っ込んで水を被ります。私が訪れたときは水量が少なく、チョロチョロとせせらぎのようだったせいか、スキップされました。6月上旬だったので水量が多いシーズンではあったのですが、5月にもう一度行ってみたいと思います。

台風が通過した後も水量は多くなりますが、水量が多くなり過ぎると、鬼怒川の全事業者のラフティングが中止になってしまう恐れもあるので、狙い撃ちは難しいです。

バランスゲーム

ガイドさんから「ツアー終盤でやるかもしれません」というお話しはあったのですが、結局やりませんでした。皆で手を繋いでボートの縁に立ち、バランスを取ります。そして最後はきっとお約束で、全員川に落ちるのだと思います。

NAOCのラフティングツアーの流れ

①集合・受付
集合場所のNAOC鬼怒川温泉ベースに着いたら、新型コロナウィルス感染症への対策で、ひとまず車の中で待機します。案内されたら、写真の小屋の中で受付をし、何をレンタルするかを決めます。

鬼怒川ラフティング NAOC
NAOC鬼怒川ベース

小屋の中でウェットスーツ、ライフジャケットをレンタルし、更衣室で着替えます。
下に履く水着や短パンは薄手のものの方が良さそうです。ウェットスーツが厚手のものなので、裾口がきつくなり、歩くときに気になりそうです。

②バスで移動
ヘルメットとパドルを受け取ってマイクロバスに乗り、川へと向かいます。
バスを降りてからスタート地点までは200mほど歩きます。6月上旬で気温は20℃くらいでしたが、ちょっと汗ばんで来ました。

③ラフティングスタート
川岸でレクチャーを受けます。川に落ちてしまったときの姿勢の取り方、岩に近づいてしまったときのパドルの使い方など、怪我に直結する内容が重要です。落水したときは、ラッコのような仰向け姿勢で流れに身を任せるのがいいそうです。鬼怒川では暫く我慢すれば、流れが穏やかなところに辿り着きます。また、下手にパドルを使って岩を押そうとすると、肩を脱臼することもあるそうです。

いよいよボートに乗り込みます。ボートの中には水が溜まっていました。ガイドさんから「ペットボトルを入れておくとキンキンに冷えますよー」との案内が。実際すぐ冷え冷えになるほど溜まった水は冷たかったです。水はちょうどペットボトルが沈むくらいの深さでした。

鬼怒川ラフティング NAOC
NAOCのスタート地点

鬼怒川のラフティングコースは、100mほどの急流と穏やかな流れとが交互に繰り返されます。穏やかなところでは景色を眺めながらゆっくりできます。20~90mほどの切り立った崖の下を縫うように流れていて、水面から見上げる崖、橋が壮観で美しいです。

鬼怒川ラフティング NAOC
穏やかな流れで一休み

④ゴール
新大瀞橋を過ぎて暫く行ったところにある河原でゴールです。男性陣は陸にボートを上げるのを手伝います。各社のトラックが何台も待機していて、ボートを積み込んでいました。

バスに乗ってベースに戻ります。帰りのバスでもガイドさんのトークで盛り上がります。

鬼怒川ラフティング NAOC
更衣室出入口とシャワー室

⑤着替え
ウェットスーツなどを返却し、温水シャワーを浴びます。シャワーは上の写真の仕切りがあるところで、男女共通です。シャワー後、更衣室で着替えます。

⑥解散
ツアー中の写真をAirDrop転送で貰います。電話か公式HPで予約した場合は、温泉の3日間有効のサービス券がもらえます。また、ラフティング、キャニオニングのリピート割引券が貰えます。

NAOCツアーに参加して分かったこと

ガイドさんは、コースに向かうバスの中から盛り上げようとしてくれる姿勢が好印象でした。ボートに乗ってからも、全員で掛け声をかけたり、パドルでハイタッチしたり、知らない方と同じボートに相乗りになりますが、一体感を作り出してくれます。パドルで水を掛け合ったりして盛り上がって行きます。

水量が少ない日は急流を楽しめないのではないか?と思っていましたが、心配なさそうです。重機で河原の石を積み上げて、人工的に川の流れを絞ることで、急流を作っています。このため、水量が少ないときでも、安定してある程度の急流は楽しめそうです。100mほどの急流区間とゆるやかな静かな流れ、この繰り返しでした。

頭から水を被ることもあるかと思いましたが、そこまでの急流はありませんでした。落艇や転覆することはまず無いのではないかと思います。小学校一年生でも参加できるコースなので、水量が多いときでも、激流にはならないのかもしれません。そのため、防水カメラであれば、置き場所に困るほどのこともありません。ライフジャケットに固定すれば充分です。スマホなどは、防水ケースに入れた上で、ボート内に置くときはバッグに入れてボートに結んでおくといいです。ボート内は、ペットボトルが沈む程度には水が溜まっており、防水ケースだけで置いておくことはできません。

鬼怒川のラフティングは、小さなお子様連れ、お年寄りでも安心してある程度の急流が楽しめる、というものだと思います。修学旅行や社員旅行でいろいろな人がいるときでも、激流はないので安心して選べます。日光東照宮から20kmほどと近いので、旅程にも組み込み易いです。

激流を求めるのであれば、日本一なのは四国の吉野川のようです。「吉野川 ラフティング」で検索すると、落艇、転覆が当たり前、という楽しい動画がいっぱい出て来ますので、是非検索してみてください。更に世界に目を向ければ、アフリカ南部にあるザンベジ川が一番のようです。ここは更に別次元で、ラフティング世界大会の動画が出て来ます。

NAOCの新型コロナウィルス感染症への対応

栃木県の緊急事態宣言下でも、休業や県外在住者への利用制限はありませんでした。参加者側が行う感染症対策と言えば、受付が始まるまでは車の中で待機することと、ボート乗船中以外はマスクを付ける、ということくらいで、特に目立ったものはありませんでした。

最新の情報はNAOCのホームページの「感染症対策についてお客様へのご案内」を確認してください。